奇蹟

愛しているとおなじだけ伝えたい言葉があった
お前の瞳を覗きこんで青い海におぼれてキスをしながら
その言葉を伝えたかった

それは永遠のもの
損なわれないもの
明け方の夢のように儚いものでなく
孤高に光り続けるもの
他の誰でもなくお前だけにある奇妙な奇蹟
比類ない唯一の
歓喜であり祝福

そのことを伝えたくとも
声に出せない時間は長かった
言葉にしようとすると胸の奥で止まってしまった

伝えたかった
抱きしめて頬をなでて耳元で熱い息とともに
囁きたかった
今宵は

腕をとり髪を撫で愛の言葉とともに伝えよう
ずっと言いたかったから

どうか気づいて--受け入れて
お前は美しい--とても 綺麗だ