アニメ20話より
アニメ 20話より
まずお詫びです。もう何度目かわかりませんが(苦)完全版発行が延期になります。
表紙挿絵を描いてくれているrdsさんの体調が思わしくありません。二冊の表紙。目次奥付、挿絵二十頁以上で、かなりな作業量。それをすごく完成度高めつつ、体調不良をおして徐々に進めてもらっていますが、無理はしてほしくないです。
この本は、去年からrdsさんの表紙挿絵も含めて作ってきたので、それなしにこの作品は成り立たないと考えています。ラフ段階の挿絵も素敵で、なにより私が完成形を楽しみにしているのもあります。ラフが上がってくるたびに、こんな構図あるんだ、こういう表現になるんだという驚きと楽しみで毎回嬉しかった。ひと足先にできた完全版の表紙も本当に素晴らしいです。
作品本編に二十二年かかっているのもありますが、この本に関しては一ミリも!妥協したくない。出してから、ああすればよかったなという後悔だけはしたくないので。
連載中からお待たせするのが毎度のこととは言え、本当に心苦しいです。せめて発行までの間、もっと読みやすく、挿絵を効果的に見せられるよう工夫していきます。MacのWordが言うこと聞かなくて面倒くさいですがっ(ホンマなんであんなに余計な機能ついてるの?ワード以外で使いやすい編集アプリってないのかな)
途中で更新止めたままの話の続きも含めて、必ず発行します。それまでお待ちいただけたら嬉しいです。サイトでの更新はぼつぼつ続けていきますので。本日も更新予定。
以下お返事
4月13日 青い光;私もこの”影”はどういう存在なのかと、考えつつ書いていました。死神なのか天使なのか別の彼女なのか全く他の・・?読んでくれる人が想像してもらえたらいいなと。
4月15日 野に咲く薔薇;劇場版、早くも月末配信されるようですね。確かに花咲き乱れるインド映画のノリに近いかもしれませんw 。衣装、考証はすごくて資料的にも配信で観たいです。一時停止し放題だし。原作から半世紀、革命も遠くまできたなという感慨が深いです。
4月15日 野に咲く薔薇;革命が起こるまで、彼らの恋は夜にしか許されないんですね。だからこそ繋いだ手の中に、薔薇がある。Xアカウントは当面告知だけにしています。しばらく距離置きたい。
二月初旬「ガンダムGQuuuuuuX」と「劇場版ベルサイユのばら」を、はしごして観てみました。ガンダムは身内が観ろ観ろうるさかったので根負けw面倒だから朝ガンダムで昼ベルばら。
続けて観たのは偶然ですが、偶然とはいえ似通った部分と徹底的に異なるところがありました。
(各一回のみの鑑賞のため記憶違い等あるかもしれません。また以下全て私個人の雑感です。辛口なのでその点お含みおきください)
似通った部分は、
①ペルソナが明確である
②前後半構成になっている
③ファーストを踏襲している
①ペルソナ(ターゲット層)
劇場版ベルサイユのばら(以下ベルばら)で、初見一発思ったのは「ペルソナが明確だな」ということ。層の厚い宝塚ファンと原作onlyファンが明確にターゲットでした。
そしてガンダムGQuuuuuuX(以下ガンダム)
これは主に20〜30代のヲタク男性。ロボアニメ二大巨頭のタッグなので注目度満点。
②前後半構成
ベルばらは前半アントワネット、後半オスカルと完全に二分割。
ガンダムはファースト踏襲改変の前半、その後の後半という構成。
③ファースト踏襲
ここが一番似ていて徹底的に異なる点です。
ベルばらは完全に宝塚と原作ベース。ガンダムはファーストテレビシリーズを踏襲しながら大胆に改変しています。
以下は相違点を挙げます。
①ペルソナ
まずベルばら。
歌を多用した構成、アニソンというよりキャラソンな挿入歌。これは確実に最大ターゲットの宝塚ファン向けです。また原作少女漫画的ファンタジックなシーンを再現しており、これは原作者ファン向け。
実はこれが劇場版の一番の強みであり、最大の弱点だと思いました。ターゲットをあまりに明確にした為狙った層には刺さったが、その他の層に広がらなかった。商業エンタメにおいて、刺さった層と同じだけ届かなかった層も重要です。
対してガンダム。
まずガンダムシリーズは、製作者も世界線も異なる形で何度も改変されています。今回もファーストから大胆に換骨奪胎して新しいファーストを作りました。
これがターゲットに刺さっただけでなく、テレビシリーズを控えてネタバレできないという縛りで「観ないと中身がわからない」という状態。これは語りたいヲタク層への大変有効な手段です。
②全後半構成
ベルばら原作は途中で主人公がほぼ交代しています。原作準拠しながら二時間という枠の中でまとめる為にアントワネットオスカルパートを明確に分けているので、二時間の映画を観た印象が薄いです。
ガンダムはファースト踏襲の前半を受け、数年後の話に繋げています。元々のファーストと後半の印象が違っていたことは否めませんが、前半を受けているので話としては繋がっています。
③原作踏襲
ここが一番異なる部分です。ガンダム、ベルばらの最大の相違点。それは原作・ファーストの踏襲と改変。
ベルばらは宝塚ファンと原作者ファン向けという方向性のため、歌に比重を置き原作のカラーを押し出しています。
今時は原作ままのアニメ化が主流ですから、ベルばらが原作回帰したのはわかります。ならば何故歌劇にしたのか。歌に尺を使わず原作そのままにまとめなかったのは、やはりペルソナを過度に重視しすぎた結果なのかと。
対してガンダム。
ネタバレできないんですがファースト知ってる人ほど、なんじゃこりゃあ!になりますw180度の改変なので賛否がでる挑戦です。がしかし、これが最大に効果的なんです。
ひっくり返ったファースト世界がその後どうなるか?という最大の謎を残したまま後半に突入し、しかも終わらない(TVシリーズに続く)謎が残ることにより、何度も見たくなる仕組み。これが反応を呼び、拡大していった要因です。
商業エンタメにおいてターゲット層は最重要です。しかし成功するには、タゲ層の外に広がらなければなりません。その仕掛けがガンダムは群を抜いて上手かった。
他相違点の補足
まずベルばらで私が一番違和感あったのが歌です。宝塚やミュージカルに慣れている人なら分かるのでしょうが、とにかく歌が多すぎ、歌詞全部が聞き取れず、故に分からない。ひたすら??でした。
ベルばらには宝塚という確立されたコンテンツがあります。ベルばらの名を社会的に広め恒久的人気の一翼を担っています。でもそれをアニメにする必要はあったのか?歌ならば素晴らしい研鑽を積んだジェンヌ達がいるのに。
対してガンダム。米津玄師の主題歌と挿入歌が二曲。身内が激推ししたのが、この主題歌の挿入タイミングです。確かに素晴らしく効果的でした。
物語が最後に向かって集約されていき、後半主人公が覚醒する場面で、イントロなしでいきなり歌が入ります。bpm 高めのリズム、緩急のあるメロディ、世界観を脱構築して組み直した歌詞。盛り上がらざるを得ない。歌の演出に関してはガンダムに軍配が上がります。あと歌が単純にかっこいい。アニソンとはこうあるべきな米津玄師。
劇場版は本当に背景美術が素晴らしかったし、アニオリの展開も工夫されていて良かったと思います。ただペルソナに縛られるあまり、逆にターゲットが狭まれてしまったのではないかという危惧は感じました。
偶々両方見てしまった私の雑感です。ガンダムはテレビシリーズが始まるらしいので楽しみ。
あと、超蛇足ですが。劇場版があれほど宝塚に寄っているなら、いっそ宝塚で再上演しては。歌も展開も宝塚の舞台でやり、そのバックに劇場版のシーンがインサートされる。ちょっと面白いんじゃないかな。あれは舞台で観るほうが映える話のような気がします。
参考資料(2025年映画興行収入ランキング)
https://pixiin.com/ranking-japan-boxoffice2025/
「シリーズ怪物・完全版」発行は 三月末 になりました。
イラスト rdsさん
度々の発行延期になり、本当に申し訳ございません。イラスト描いていただいてるrdsさんの体調不良、私の無限校正等々で四度の延期。なんとお詫びしていいか。
絶対!三月末には出します!私が年度末多忙なのと、rdsさんもお仕事が本格的に忙しくなるので、来月出ないとまずい。
でも時々上がってくるrdsさんの表紙とか諸々、本当凄いんです。上記も「シリーズ怪物後編」の裏表紙線画です。両目の開いているアンドレの表情がとてもいいと思いませんか?拡大して舐めるように見ちゃったわ。このクオリティで上げてくださるので、何度遅れても何もいえないw
素晴らしいイラストに負けないように、本文や通販おまけにつけるスピンオフのブラッシュアップ頑張っています。二十余年かかった連載の集大成ですから、待ったけど待った甲斐あったかな?と思ってもらえる本にしたいです。
どうぞ、今しばらくお待ちください。
雑記ブログの方に、連載の諸々とか、自作の振り返りとか載せてます。アメブロ書きやすい。タグなしランキングなしの隠密ブログですが、良かったら見てくださいね。
AO連載は二十数年かかっています。そのため途中草稿を書いては推敲する、という形を取りました。その古い草稿引っ張り出してきたら、流れ重視で切り取ったり書き直したりした部分が結構ありました。同じシーン三回書いてたり。書いた本人も忘れてたw
没草稿それなりあるので供養のため、未発表部分を除いた一部、細かい修正等以外を選んで載せました。あえてどこのどこ箇所かは書いていません。適当にご想像いただければ。ドライブで放置されてた草稿、これで成仏してくれナムー。
ばらネコさんが、私のSSをコミカライズしてくれました。あのややこしいw会話劇がこうなるのか!というか、最初からこういう話だったっけ?と錯覚するくらい自然に漫画に構成されています。
しかし過程を見てましたが、構成してネーム起こして下絵描いてペン入れして。漫画って、たいっへん!!頭が下がります。
私の話がばらネコさん風の可愛らしくて、ちょっとエロティックな漫画になっていますので、良かったら下記のリンクからお読みください。参考に元の話のリンクも載せておきます。
→ サイドストーリー「言わない嘘」
→ばらカフェ「言わない嘘 1話目」
2話目以降はばらカフェのリンクを参照してください。ばらネコさん、お疲れ様&ありがとうございました!!
***お返事***
お詫びとお知らせ;映画はいろんな方がいろんな感想寄せられていますが、令和に再び作品が世に出たことは嬉しいです。これで新規ファンが増えて、二次創作者も増えて、新しい話や漫画がさらに・・という皮算用w 怪物発行も頑張りますのでもう少々お待ちください。
映画公開されましたね。早速ご覧になった方もおられると思います。私は明日見に行く予定です。 午前中、GQuuuuuuX、午後にベルばら。映画のハシゴなんて30年以上やってないのに無謀かな。
さて、かねてからお知らせしていました「シリーズ怪物」完全版について。
発行は2月中になります。
年末予定が一月末になり、重ねての延期で誠に申し訳ありません。
まず表紙挿絵をお願いしているrdsさんが、体調崩されています。全て書き下ろしで表紙含め30頁以上ありますので、スケジュール的に今月は難しくなりました。また私も何度か試し刷りしながら、レイアウトや諸々調整しまくっているので、その分後ろにずれ込んでいます。
二十年かかった作品でもあり、rdsさんの絵やレイアウト等々含め、納得いく本にしたいと思っています。お待たせするばかりで心苦しいですが、今しばらくご猶予いただきたく、よろしくお願いします。
皆さんに手に取っていただいて、喜んでもらえる本にしたいです。もうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
「世界が明日終わるとしても」表紙; rds
*その間せっかく時間あるので、完結のその後のスピンオフとか・・書けたらおまけとしておつけします。頑張ろ。
オスカルの従う発言。これもまた物議を醸している台詞。これを男性監督による男性への従属であると捉える向きも多いですが。私は別の捉え方をしています。
あの言葉の意味は「あなたに全て委ねる」ではなく「あなたを信頼する」ということなんです。
例えるなら、戦場で生死ギリギリの状況になった時、この人の信義なら信じられるという相手。アラン達はオスカルをそのように信じ、オスカルはアンドレを共に戦う人として信じている。
オスカルはどれだけ愛されたとしても、相手に人生も判断も全部委ねることはしません、それは依存です。依存ではなく、信頼。アラン達もオスカルを信じていますが、人生まで委ねていないですよね。それと同じ。オスカルはアンドレの見ている世界、望んでいる未来を信じたんです。
お前の見ている未来に私も行きたい、だから道を指し示してくれ。そこに到達するために「従う」人生を委ねるのではなく、共に戦うために。
それはオスカルの心からの望みで選択でしたし、その時のオスカルが身分の上下、男女の権力差というものに囚われていたとは思えません。ただ愛し信じた。
ではどうしてオスカルはアンドレをそれほどに信頼したのか。それはまた別で語ります。長いですがw