短篇集 予約受付開始しました

短篇集の予約受付を開始しました。

⭐️オスカルとアンドレの物語 「七月」 31篇 298頁

⭐️彼らをとりまく人々の物語 「手紙」 21篇 398頁

⭐️「七月」「手紙」 セット

いずれも新書版サイズ。
「七月」「手紙」にはおまけ短篇「仮面」がつきます。
二冊セットには「仮面」「キス」の二篇のおまけがつきます。
入荷予定は今月下旬。入荷次第順次発送いたします。

タイトルの「七月」「手紙」
私は二次小説を書きはじめてからずっと、あの熱い夏の彼らに手紙を書いているような気持ちでした。宛先のない、決して届くことのない手紙。これからも書いていきたいと思っています。

最初で最後のセレクト短篇集。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

証明-彼女

ならば証明してみせる
私がどれだけお前を愛しているか

髪を全て切り落としお前のジレの刺繍にしよう
爪を剥いで砕き髪粉にしよう
痛みに零れる涙でお前のシャツを晒そう 
流れる血はワインの代わりにグラスに受け喉を潤す 

そして眼を

くり抜いて

お前の左眼に移そう
右は黒く左は青いお前の瞳
その網膜にひとりの女の残骸が映る

金の髪も青い瞳も失って

ただ
赤い唇だけが
お前への愛を歌う

それが私の証明

 

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