沼の底の冷たい水

お前を愛そう
狂うほど
溺れ死ぬほど
お前を愛したら
この際限のない
終わりのない夜から抜け出せるだろうか
闇に走りお前の名を呼ぶ
沼の底で溺れる手を救ってくれるだろうか

助けてくれ
手を伸ばして救ってくれ
濡れて冷えた身体を抱きしめて
髪に指を絡め唇をむさぼる
心を溶かして
燃えさかる炎に凍えた身体を融かして

お前を愛そう
私を愛して
二人で夜の先へと走りぬけよう
きっとこの向こうに
朝がある