雨雫

雨の中を歩けばいい
朝から続く雨に
ひとり歩く

見上げても曇り空と水滴しか見えない
足元の濡れた土で靴が白くなる
雨の中には僕以外誰もいない

だから君を想うんだ
君は今
窓に打ちつける雨粒を見ているのかもしれない
雨音を聞きながら横になり眼を閉じているのかもしれない
落ちる水滴のリズムに合わせて小さな声で歌っているのかも

雨に濡れたまま君を想う
このまま歩いていこう
雨がやんで
雲の谷間から陽がさす頃
君に出会えるはずだから