夜の言葉0705

お前のことなど知らないと、言えればよかった。お前の愛も命もあずかり知らぬことだと。何処か遠く夢すら届かない場所で、離れて生きていけるものなら。そうできるなら。

離れたい、近づきたい。傍にいて欲しい、触れないで息遣いすら感じさせないほど離れて。心が二つに割れる、千々に砕ける、そのひと欠片が、

お前の足元へ届くだろう。そうして愛を告げるだろう。だから、離れていよう。背中合わせに、お互いの体温を感じたまま、鼓動が伝わったまま、決して見ない振り返らない。それが・・・の愛の形。