もうすぐ夜が明けるよ
待っていて
君に見せたいんだ
海の色が変わっていくだろう
風の穏やかな朝は
沖の方からずっと銀色になっていく
水平線が真っ白になる
海と空の間が鳥が羽ばたいたように光が広がっていく
もうすぐだよ
もうすぐ

ほら

あれが
赤く輝いているあの
光が
世界を祝福しながら満ち溢れる

君に見せたかった
美しいものを見た君が
そうやって微笑むのを見たかったんだ
君の笑顔を
幸福を
僕は守りたかった

だから泣かないで
もうすぐ夜が明けるんだ
僕がいなくても
君のための一日が始まる
そして微笑んでほしい
生きていて

それだけが僕の
幸福