epitaph

錆びた噴水
錆びた馬車の車輪
崩れた花畑

もう貴方はいないのだ
春の青空の瞳
小川のせせらぎの声
セキレイの足取り

枯れた池
踏み荒らされた畑
鉄槌で穿たれた壁の穴

貴方は何処へ行った
美しかった憧れだった花のような
貴方のことをもう誰も覚えていない
首を落とされ埋葬もされず
誰も貴方のために神に祈らない

忘れることは容易い
忘れることは罪ではない
貴方の犯したという罪もまた

貴方の髪のひと房を手に取ろう
墓石を立て埋めよう
花を捧げ
伏して泣こう

落ちる雫が墓碑銘を刻む
貴方の生きた証を
愛 と