川を遡って

丘を流れる
小さな川の
源流に向かって
歩いていくと
僕の王国がある
山肌の
岩の間から
透明な水が
流れ出して
細い滝を作っている
そこが僕の王国
鳥の声も陽の光も
僕だけのもの
葉づれの音は微かに
鳥は頭上高い木立に
全てを
君に見せたい
明日晴れたら
ふたり手を繋いで
ここへ来よう
僕と君
ふたりの王国になるんだ
きっと花が祝福してくれる

明日
晴れたら