Beautiful world

夜の長さを 覚えている私の身体は
陽が沈み 鳥が眠るころ私達は
夜だけを 貪っていた暗闇が私達の同胞
夜は現実の裏鏡 私達の影密かな囁き
陽の昇ることの無い国 望むことすら
夜の間だけ ふたりだけでただ
闇のあわいに ぬるく冷たい涙と体温
夜鳴く鳥に 朝を告げさせ
陽の光差し 夜の闇の儚く散る
花の散る如く 私達の
夜が

開く