アニばら鑑賞記 25話(追記

ベルサイユのばらアニメ大解剖」発売に伴って、再見したアニメベルサイユのばら。
Twitterで呟いた鑑賞記をまとめ+追記してこちらに転載します。

【】ツイート「」作中台詞 その他は追記です。追記は随時変更・追加予定。

25話「かた恋のメヌエット」

アメリカから帰国したフェルゼン。アントワネットとの恋は終わったというが、王室に対する民衆の憎悪と貴族の離反を聞き、アントワネットの力になる為に宮廷に戻る。そしてオスカルは一度限りのドレスを着て舞踏会へと向かう。

フェルゼンに駆け寄るオスカルを見てるアンドレの表情が・・】
思いがけず現れたフェルゼンにオスカルは駆けよる。その後ろ姿を見ているアンドレの表情です。寂しげでもあり辛そうでもあり。

アンドレはずっとオスカルの背中を見てきたから、駆け寄って行く彼女がどんな顔をしているか、判る。嬉しく愛に溢れていることも。

【フェルゼンがもう終わったと話す時のオスカルの表情がなんとも言えん】
アントワネットとの恋は終わった--熱情のようだったフェルゼンと王妃の恋、しかしフェルゼンの顔は穏やかで落ち着いている。ならば私の想いも届くだろうか?そう考えるオスカルの心が揺らいでいるのが判るシーンでした。

【アニメオスカル、全般に伏し目がちなんですけど。それがなんとも言えず色っぽいんですよ】
アニばら特に後半は、オスカルはよく目を伏せます。台詞で語らない分、眼と表情で立っているアニメでした。

【観てると判るんですが、アントワネットは伏し目にならないのね。目を落とすのは最終回の処刑のシーン】
オスカルと対照的に、アントワネットは目を伏せません。泣くときですら、顔を上げる。それがアントワネットという女性であるという演出。

【そしてオスカルのピアノを聞きながら、拳を握りしめるアンドレ】
アントワネットの元へ戻ったフェルゼンの苦しい告白を聞いた後、オスカルは激しくピアノを弾いています。アンドレは厩舎でそれを聴きながら、手を止めてピアノの音を追う。オスカルの気持ちが痛いほどわかるから辛く、オスカルが苦しむのも辛い。

そして舞踏会に現れたオスカルは何も語らない。基本的にアニばらオスカルは自分の心を語ることをしないけれど、語らないからこそ溢れだすものもあると感じられる演出。

 

25話を振り返ると、前半のフェルゼンの諦念で安穏に進むかと思えた話が、銃撃という暴力によって一変する。フランスにかかる暗雲という縦糸と、オスカルの恋心の横糸が絡み合う回でした。こういう緩急の付け方が上手いと思う

※修正入れました。ありがとうございますm(__)m

 

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