お返事とか近況とか

先月末からなんやねん!てな体調なんですが、それだけに?時間ができて、その間書いたSSが溜まるため、更新せざるを得ないと言う。

サイトへの訪問、拍手、コメントありがとうございます。拍手版設置して良かった・・の、ですが。身内作の簡易版のためコメント抽出機能がなく、お返事が漏れているかもしれません、すみません。一応身内に改訂頼んであるんだけど、いつになるやらできるやら。

 

以下、お返事

5月29日「アニメ+劇場版・・」;今まで見たベルばらの媒体全てが溶け合ってしまいます。それぞれに特徴ありながら、やはり一つの作品ワールドなんですよね。

6月7日「リクエストを・・」;こちらこそ、リクありがとうございました。実はアンドレのエピのあたり、もう少し詳しく書いてたんです。ただオスカルの一人称であるなら、ここではもっと深いところにあると思って削りました。それを読んでいただいて、とっても嬉しいです。書いた冥利に尽きます。ありがとうございます。

6月8日「アニばらの・・」;アニばら全開SS、楽しくて仕方ないです。リミッター解除!また思いついたら書きますし、リクも受付中です。

6月8日 「私の大好きな・・」:あの回。好きなシーンが多くて!オスカルがバラを散らすところ、アンドレが喧嘩して泣く場面。。。何度見てもこちらが泣く( ;  ; )今回リク出かけて楽しかったです。

6月10日「もう泣い・・」:遺された中で、アランはただひとりで悲しみと向き合ったから。彼のその後を書きたくなるんです。オスカルの家族も遺された人々としてどのような想いだっただろうかと。「月光の剣」の父将軍ももっと書きたい人ですね。

6月11日「忙しい・・」:少しでも心のリセットに役立てていただけるなら嬉しいです。ちょっと横道で休憩する、そんな時間が欲しいですよね。今の私にはチ。とGQXですがw

6月11日「泣いて・・」;私はアニメ最終回、海辺のアランがすごく好きなんです。母と妹と、戦友達を失った。革命は思いもよらない方向へ向かっていく。そのように遺された人として、あの有り様はとても心に沁みます。

6月12日「アンドレの日記・・」;アンドレの日記。アニメ見てからずっと、なんと書いたのだろうと思っていました。きっとそれは最期にオスカルが胸に抱いていただろうとも。

Phantom Pain

 

それは神のいたずらか

 

あのバスティーユの日、崩れ落ちる塔の瓦礫が礫のように落ちてきた。
「オスカル!!」
悲痛な声と衝撃の後は、しばらく土煙で何も見えなかった。強い風が吹いて、眼前で倒れている彼を見つけるまでは。
「・・・・アンドレ!!」
彼が私を突き飛ばし、彼自身は半身が瓦礫に埋もれていた。

「これしか、方法がありません」
医者の言葉は絶望の宣告に思えた。しかし。
「・・・頼み・・ます」
彼の右脚は、膝から下が切断された。私は眠る彼の前で膝を折った。生きてくれ・・・生きて。
やがて眠りから覚め、苦痛に顔を歪ませながら彼はかすかに微笑んで、私の頬の涙をぬぐった。

 

ヴェルサイユからは我先に貴族が逃げ出しているという。事態は混迷するばかりだったが、私は彼の傍から動かなかった。高い熱にうなされ、意識が朦朧としている中で時々、そこにはない右脚に触ろうとしていた。
「幻肢です」
失った身体の部位が、まだあるように痛みを感じるという。私は彼の手を強く握り、無い右脚をさすった。彼の表情が少しだけやわらいだ。

「裏切り者め!!!」
彼の部屋に行こうとした私の背後から、刃物を構えた男が駆け寄ってくる。咄嗟に身体を捻らせて避ける。
「隊長!!」
走ってきたアランが刃物を叩き落とし、男を組み敷いた。
「王妃の信頼を受けながら、この裏切り者!」
男はまだ叫んでいた。私は壁にもたれて崩れ落ちた、その時。ガシャーンと奥の部屋でガラスの割れる音。悲鳴。
「アンドレ?!!」
部屋に駆け込むと、突風にあおられた窓が割れ、ガラスが飛び散っていた。窓際で血まみれになった彼の上に。

「そんな・・・」
落ちてくるガラスを咄嗟に避けようと、手を出したのだろう。左手の薬指はもう、繋がらなかった。

 

ベルナールやアランの勧めもあり、私たちは縁のない土地に移り住んだ。彼は右足に義足をはめ、歩くこともできるようになった。
「歴戦の海賊みたいだろ」
暗い顔をした私に、彼が笑って言う。
「オスカル・・」
彼はまた、私の涙をぬぐう。
「これがお前の足や指なら、俺は身を千切りたくなるほど辛い。だからいいんだ。もう、泣かないでいい」
私は答えの代わりに、彼を強く抱きしめた。その思いは私も同じだったけれど。

冬が近づく。彼はまだ時々、眠っている間に右足に触ろうとしていた。目を覚ました私は彼の足に触れる。そこには冷たい木の棒しか無かったが。

「どうした、オスカル!」
彼の声が遠くなる。倒れこんだ床が冷たい。暗くなる視界の隅で、手のひらに吐いた血が見えた。口の中に血の味がする。胸が・・重い。
気づくと寝台に横たわっていた。夜になっていて、外は星あかりで眩い。暖炉にはあかあかと火が燃えている。
「寒さが辛かったんだろう、もう大丈夫だから」
身体はまだ冷たいが、彼が左手で握っている手だけは暖かかった。

それから幾日、私はうつらうつらとして目覚めなかった。時折、目を開けると彼がいる。私は手を伸ばした。彼の左手、右足に触れなくては、暖めなくては。彼が痛みを感じないように。しかしすぐに意識が遠ざかっていく。私の名を呼ぶ優しい彼の声だけが、聞こえる。

苦痛で目覚めたのは夜半だった。自分にも聞こえるほど息の音が荒い。肺が押し潰されたようで息ができない。身体がしなって激しく咳きこむ。
「駄目だっ」
彼が覆いかぶさってきて、背中をさすっている。喉の奥から塊がせり上がってきて、喉がつまる。
「かっ・・・ア・・」
かろうじて出せたのはその声だけだった。
「オスカル!!!」
目の前が暗くなる。声も・・・。

静かだった、物音もしない。ゆっくりと目をあける。外の星が見える。胸苦しさはもう、ない。どうして?
顔を横に向ける。傍に彼が横たわっていて、口元が血で染まっている。彼が私の詰まった血を吸い出したのだと分かる。
「・・アンドレ」
彼の頬に触れる。彼は目をあけない。同じく血で赤くなった彼の冷たい左手を握る。右足に手を伸ばしてさする。

「アンドレ・・・・」
どうして、どうして・・・どうしてっーーーーー!!!!

 

その時、わかった。彼が私の命を痛みを死を、その身に引き受けていたのだ。あのバスティーユの日に尽きるはずだった命、男に襲撃されたあの時の傷、喀血で失われるはずだった私の命の火。
それを身代わりとして、彼が全部。

これは神のいたずらか?何故私ではなかった、何故彼でなければならなかった?彼が私を愛したから、彼が私の尽きる命を救ったから。消えるはず命の代わりに、その身を差し出した。

これが、このようなことが、神のなさりようだとでも言うのか!!!

 

私は動かない彼にキスをする。唇で血をぬぐう。左手の薬指にもキスを。右足を手のひらでつつんで暖める。
もう、痛くはないだろう。私も、もう苦しくない。だからずっと抱きしめているよ。お前の胸に顔を埋め、お前の香りをかいで、左目に、左手に、右足に、お前の全てにキスをしよう。痛みも苦しみも愛も、命も、分けあおう。

離れないでいて・・・このまま、永遠に。

 

ひとくみの夫婦と背の高い男が訪れた時、彼らは静かに微笑んで抱きあっていた。三人は彼らを花で埋めた。遠く都では、まだ血が流されていた。

 

 

END

 

 

 

シャロンの白薔薇

ガンダムジークアクスとベルばらコラボSS

オスカル・フランソワ准将=シャア・アズナブル
アンドレ・グランディエ中佐=シャリア・ブル
ロザリー少尉=コモリ・ハーコート
マリー王妃=キシリア・ザビ
フェルゼン少尉=エクザベ・オリベ
アルトワ総帥=ギレン・ザビ

その他はジークアクスの設定のままです。ただしマチュとシュウジは超脇役です。ニャアンは出てきません。9話時点での設定ですが多少改変しています。

ご理解いただけましたら どうぞ。

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続きを読む シャロンの白薔薇

諸々お知らせ

花に問う」更新しました。これはアニばらリクで書いた話です。偶然同じ話の「オスカルが白薔薇を摘むシーン」と「アンドレが喧嘩をしたシーン」のリクエストをいただきました。ので、合体。オスカルが何も言わす花を散らすのも、アンドレが自棄になって痛めつけられるのも、もう大好きな!シーンなので嬉しかったです。アニばら名場面多すぎ。

リクエスト、本当にありがとうございました。引き続き募集しています。アニばら縛りSS考えるの楽しすぎる!

 

そしてちょっとご報告。先週末から体調崩しています。具体的には極度の不整脈で、立って動くのもキツかったりする。検査投薬からの再検査待ちで、そのうち治療効果も出てくるとは思いますが。諸々遅れ気味になると思います。

いただいたコメント、そのままでは埋もれるので(身内作の拍手がいまいち使い勝手悪いw)スクショとって大事に保存しています。アニメアンドレ回についてのお返事、長くなりそうなのでそのうちなんらかの形で出します。

 

明日も体調次第ですが更新しようか思ってます。ただ、ガンダムジークアクスとベルばらのクロスオーバーSS。誰が読むんだそんなものwww ジークアクス未視聴だとチンプンカンプンかもしれませんが、まあ興味があったら読んでみてください。

 

 

ワンライ

今日の更新は、Xでのワンドロ・ワンライ企画で書いたものです。「アンドレ」「手紙」「木漏れ日」手紙モチーフは何度か書いているんですが、お題企画となるとまた書きたくなるのね。ちなみに、2月のバレンタインに書いた話とリンクしています→「薔薇のつぼみ

手紙モチーフは今までもいくつか書いています。
月詠」「雲への手紙」「七月の手紙」 「蛍の木」 多分他にもあるけど。なにせ作品数、五百以上あるので探せませんw

この時代、手紙はとても大切なものでした。紙を広げ、ペンを走らせる。それは素敵な光景だと思います。

 

 

推し配信中&お返事

スマホで推しの配信を見ながら、タブレットでコメントを出し、パソコンでこれ書いてます。八面六臂?違う?

明日はXのワンライ企画で書いたSSも更新します。手紙モチーフはこれまでも何回か書きましたが、お題企画だとまた書きたくなるのね、不思議。

ちな配信視聴中の推しはサカナクションです。とってもいいよ、聴いてね。ただいま「怪獣」絶賛配信中。

 

以下お返事

5月6日 オスカルとアンドレの間にあるもの;pixivから来てくださったんですね。ありがとうございます、遠路はるばるw
「信頼」は勿論あります。それもとても深くて強い。でもそれだけじゃないんですよね、思いやり、愛、慈しみ。それ以上に言葉で表せないものもあって、それを探してSS書いてます。

5月10日 オスカルとアンドレの間にあるもの;前からばらファンには「私のオスカル様」と「私はオスカル」の人がいるのかなと思ってました。ざっくり分けるとですがw  私のオスカル様、は憧れる理想なんですよね。ただ私は理想だと捉えてなくて、ひとりの強くて儚い女性だと思ってます。

 

 

 

 

WEB拍手 設置しました

WordPressのアップデートに伴い、サポート終了したWEB拍手を撤去しました。というか、対応していないので消えた。無くてもいいかと思っていたけど、やはりちょっと寂しい。

と言うわけで自作のWEB拍手を設置しました(自作と言いつつ作ったのは家人です、お礼は寿司w)コメントもできますが、管理画面に出るだけで非公開です。

拍手・コメント、毎回楽しみにしていました。無くてもモチベがなくなる訳じゃないですが、やはり楽しみだし嬉しいです。

良かったら、ぽちっと押し&コメント入れてみてください。

 

 

オスカルとアンドレの間にあるもの

 

私は昔からオスカルとアンドレには恋愛以上というか、恋愛以外の何かがあると思ってたんですが、ちょっとわかった気がします。

それは信頼です。この人の生き方、言動、人生、そういったものを全面的に信頼している。二人とも基本的に利他の人なので、自分以外の誰かのために行動する。その根本の人間力を、お互いが信頼しているのではないかと。
二人の間にたとえ恋愛感情がなかったとしても、お互いが「この人は人間的に素晴らしく絶対的に信頼できる」そう信じられる関係だった。だからこそ何があっても二人は離れなかったし、対等な関係だったのだと思います。

旧アニで誤解されがちな”従う”という台詞ですが、彼らの間に上下や支配被支配はありません。私があなたを、あなたが私を尊重すると信頼しあっているが故に、あなたの示す道に「従う」それは共に道を歩むことなんです

恋愛は常に揺らぐものです。どちらがより愛しているか、気持ちは変わらないのか、愛は続くのか。常に揺れている。しかし彼らの間にはそれ以上のもの「信頼」があった。だから揺るぎない。

激動の時代を生きた彼ら、アラン達やマリーフェルゼンは、皆オスカルをアンドレを信頼していたでしょう。激しい時代だったからこそ、信頼は大切なものでした。信じる人、信じる人が示す道。そういったものがなければ生きられなかったのだから。

革命時代のフランスも70年代の学生たちも、信じるに足る人はいるか?信じられる道はあるか?それが生きるために必要なことでした。だからベルばらはそのような時代に生まれたのだと思います。

 

 

宝石箱と宝の地図(ヲタク論)

以下アメブロより転載です。直接アニばらを語ってはいませんが、比較論として転載しました。

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独断と偏見による二項対立論、次はオタクですw

先にガンダムと劇場版ベルばらを比較しました。その時、ガンダムと劇ばらではファン層(ヲタク層)がかなり違うことに気づいた。ロボットアニメと五十年前の少女漫画なので、当たり前と言えば当たり前なんですけど。しかしあまりにも隔たっている(ように見える)

まず劇場版ベルサイユのばら(以下劇ばら)

メイン層は60代女性。原作ベルばら好きな人、ヅカばらが好きな人。少女漫画も宝塚も、女性にとっての美しいもの綺麗なものを主題にしています。勿論例外は有りますが基本はそれ。大切なものを美しいものを、自分の中の宝石箱にしまっておく。そういうイメージ。

対してガンダム。これはロボットアニメですから、基本チャンバラごっこ。男児がジャングルジムから飛び降りるようなもので、そういう男児はえてして宝の地図的なものが好きです。そんなんある訳ねーじゃん!と言いつつ探し回って泥だらけになる。そして親に怒られるw

言い換えれば、劇ばらは「宝石箱」ガンダムは「宝の地図」。宝石箱の中はキラキラと美しく、女性自身が集めた既知の物ばかり。対して宝の地図は、全く未知の存在すら不確かな謎の物。

劇ばらが好きな人は、多分宝石箱が好きな人なんです。意味不明な未知なものはない。よく知った、美しくキラキラしたものが詰まったきれいな箱。ガンダムは、ちょっとよくわからん宝の地図見つけたから、探しに行こうや的なw謎に溢れて未知の部分が大きく、故に探求せざるを得ない。そういう作品。

ただ私はどっちかと言うと、宝の地図派です。よく知った美しいものがキラキラ溢れてるより、あるかどうかわからない謎を求めて崖の下に行く、みたいな方が楽しい。泥だらけになりますがwなので新機軸な新解釈で勝負したガンダムの方が好きっていうだけです。

宝石箱も宝の地図も、自分の趣味嗜好にそってその都度選べばいい。ここでは便宜的に女性と男児というジェンダーで分けましたが、そもこんな二項でエンタメがくくれるはずもありません。どちらも兼ね備えた作品も、全く別の軸の作品もたくさんあります。そういう作品に対する感想解釈もまた記事にするかも。
以上、劇ばら&ガンダムに対する単純な仮説でした。

ワンドロ?

今日の更新、意図せず誕生日更新でした。たまたま週末だったから。

これはSNSでのワンドロ企画に乗っかって書いたものです。ただ企画要旨がいまいちわかっておらず、しかも規定時間後に書いたのであれで良かったのか??一応、一時間以内に書いたものではあるんですけど。でもお題企画って楽しいんですよね。

この話完全に旧アニメベースなので、元のエピソードを知らない方にはわかりにくいと思います。アニメ最終回、ベルナールとロザリーが革命後に姿を消したアランの元へやってきます。アランは海辺の母と妹の墓のそばでひっそり暮らしていました。

ロザリーがアントワネットの世話をしたこと、アントワネットが最後に紙で作った薔薇をロザリーに渡し、オスカルが好きだった薔薇の色をつけてくれと頼んだことを告げます。問われたアランは答えます。

「オスカルは知らねえが、アンドレならきっと・・白が好きだって言うぜ」

この時の、アランの表情がほんっっといいんですよ。荒木姫野絵は伏し目が美しい。愛しさ、悲哀、寂しさ、というものが伏せた目のほんの数秒で表現されている。そこに声の表現が重なる。アニメならではです。話してたらもう一度観たくなっちゃったw

 

以下お返事

4月19日 告知とお返事;宗教画的表紙が映えるよう、ただいま調整中です。アナログ派としては本で読んでいただきたいので、何度もお待たせしますが必ず作ります。

4月19日 告知とお返事;オンリー参加する予定です。本ができてればw ぜひ当日お渡ししたいです。

4月27日 薔薇のさだめ;SS書く時、ふわっと情景が浮かぶんですが、そこにはいつも鮮やかな色があるんですね。それがベルばらの魅力だと思います。