コミックマーケット105委託頒布のお知らせ

コミックマーケット105にて 「怪物 プレリリース版」の委託頒布をします。

頒布物【怪物プレリリース版】400円
12月29日(一日目)
スペース;東ル43b(ワイルドローズ様)

表紙イラストデザイン・挿絵;rdsさん

当日は当該スペースお隣、Crimson armyさん東ル44aの席をお借りしています。kmrさん、本当にありがとうございます。一般待機列で凍死せずにすんだw
Crimson armyさんやワイルドローズさんのスペースあたりでお手伝いしながらうろちょろとしてると思うので、良かったらお声掛けください。

 

宿は取った!(通常時の倍以上だったけど)新幹線も変更した!あとは風邪ひかないようにするだけ・・するだけ。

同人誌発売について(ご案内とお詫び)

先だってご案内しました怪物シリーズ同人誌発行は、諸事情により一月末(劇場版公開日前後)になりました。お待たせして申し訳ありません。入荷次第、BOOTHにて販売します。

それに先立ち「序章」「怪物」のみのプレリリース版を作りました。コミケにて頒布予定。BOOTHにも出品します。内容はサイトに載せたものと同じです(若干改定有)スピンオフペーパー付

 

表紙イラスト・挿絵 rdsさん

完全版は以下の二冊
前編:序章、怪物、愛の名において
後編:世界が明日終わるとしても、エピローグ
プレリリース版とは別のスピンオフがつくかもです(予定

 

新刊お知らせ等とお返事

本日、一時的にサイトが開けない状態でした。申し訳ありません。また、今まで設置していたWEB拍手が新しいOSに対応していないため取り外しました。これまで拍手やコメント入れていただきありがとうございました。結構励みになっていたので、残念ですが。通常のコメントは入れられますので、よかったらそちらをご利用ください。

コメント、嬉しいんですよね。感想とかコメント送るの大変なのは身に染みてわかってるので(自分でも良いと思った作品に、すごい好きです、くらいしか言えないw)大変ありがたいです。お返事が五月雨で遅くなるのは申し訳ありませんが。

さて、改めまして。

 

来月あたり、怪物・愛の名において・世界が明日終わるとしても・エピローグ を本にします。ただいま表紙挿絵をお願いしている最中なので、書影ができ次第またお知らせします。

表紙挿絵はrdsさん(xアカウント @crisisrds)ラフが上がってきてますが、メチャクチャかっけぇ!wしか言えない私の語彙力。平面S Sがrdsさんの絵でダイナミック立体3Dになりました。乞うご期待。

多分最後の本になりそうですが、それだけに納得いくものにしたいので時間がかかっています。出来上がりましたら、こちらの告知とともにBOOTHに出品し、間に合えばコミケにも委託でお願いしています。

諸々、確定しましたらお知らせしますね。

 

以下、遅くなりましたがお返事です。

8月25日 深い淵;アンドレとジェローデルは対極にいるようで、同じ女性を愛しているという点で意外と分かり合える部分もあるんじゃないかと思います。どっちもちょっと変わった人w

8月25日 オスカルの愛する心;アニメオスカルは原作よりかなりストイックですが、それは彼女の鎧でもあったので、彼の愛のために鎧を捨てるのは勇気がいったと思います。彼を愛する時、オスカルは伯爵でもなく軍人でもない。身ひとつで彼に対峙したオスカルは素敵です。

10月14日 朱−2;当時のパリの空気感って想像する他ないんですが。猥雑だけれど、熱気と魅力のある街だったんだと思います。

10月17日 朱ー3:彼らは決して死にたくなどなかったと思います。でも逃げることもしなかった。生きていたらどのような人生だったのだろうと考えます。

10月28日 雲への手紙;あの夜の前と後では、何かが決定的に変わったかもしれませんが。変わらずにあるものもあったと思います。それが何かをはっきり言えたら、私も小説書かないかもしれませんw

10月30日 雲への手紙;お久しぶりです、気に入っていただけて嬉しいです。言葉ではっきり言えないけれど、彼らの間に確かにあったものが書けてたらいいなと思います。

10月31日 雲への手紙;ありがとうございます!こちらも最高に嬉しいです。

11月3日 月読;遍く照らす金色のオスカルに対して、アンドレは夜の月なんですよね。ありがとうございます。

11月19日 朱ー3;本当に、生きていてほしかったですよ。死んだらそれまで、とは言わないけど、生きて人生を辿って欲しかったです。

 

定型コメントはお返事していませんが、拍手コメント、いつもありがとうございます。書きたくて書いてるものばかりですが、誰かの言葉になって返ってくると喜びもひとしおです。

 

お返事など

長々続きました、アニばら語りという老人の主張w でも予想外に読んでいただいたようで嬉しいです。考察はSSとは全然違うベクトルなので頭が疲れましたが、楽しかったです。
一段落したので、またSSのぼちぼち更新に戻ります。とりあえず26日はアンドレ誕生日SS、その後にアンドレでもう一本更新予定。アンドレ祭り。

 

お返事

7月28日 アニばら語り原作とアニメの違い(コメント欄);
おっしゃるとおり原作とアニメでは軸が変わっています。ざっくりいうと原作はキャラクター、アニメは時代。連載時にアンドレがファン層に強烈にアピールしたため恋愛側面が強調されがちですが、根本は人間ドラマですし、支配階級と市民階級を横断するオスカルと生み出したことが最大の魅力だと思います。

7月28日 アニばら語りアンドレの最期(拍手);
オスカルもアンドレも、人生全部賭けて愛するもの信じるものに燃やし尽くした、そのことに敬意を払いたいんです。どのように死んでいっても彼らの人生の素晴らしさは毀損されるものではないので。

7月30日 夢の結晶(コメント欄);
オスカルの姉達はあまり出てきませんが、歳の違い姉達とは様々なことがあったはず。アランも生き残った者としての様々な思いがある。その交錯を描けていたらいいなと思います。完結編の本は・・もうちょっとお待ちください。

7月30日 アニばら語りアンドレの最期(拍手);
アニメに対して解釈も好き嫌いもあると思いますが、架空の物語であっても死を嘲笑する考え方には賛同できません。ふたりともそんなに浅薄なキャラクターではないと思うので。

7月31日 アニばら語り 原作とアニメの違い(拍手);
私の解釈は今回長々と述べた通りですが、それが違うと考えるのもまた自由です。ファンの数だけ各々違うオスカルがありますから。

8月2日 アニばら語り 従う発言(拍手);
私も初見の時唐突すぎて??だったんです。男尊女卑思想だからというのも違和感があり、考えた末の結論です。アニメは特に言外で表現することが多いので、見る側が読み取る幅が大きいですね。夫婦発言に関しても考えてたんですが書くの忘れてたwそのうちどこかで。

8月3日 アニばら語り 従う発言(コメント欄);
従うと言ったからってアンドレが支配側になってはいないですよね。私もそれが謎でした。夫婦発言もですが、オスカルはアンドレがおかれていた状況(従)を良しとしなかった。主従ではなくふたり一緒に新しい時代を目指すと。その宣言でもあったと思います。

8月4日 アニばら語り 従う発言(拍手);
信頼関係というのは、どちらがより信頼しているというものではなくて、相互に対等です。だからオスカルが主アンドレが従ではなく、ふたりで並んで立っているという形になる。それなり年経てから見返すといろいろ考えさせられます。

8月4日 アニばら語り オスカルの誠実さ(拍手);
特にアニメのオスカルは自己犠牲的なほどに誠実です。己を律すること、人に誠実であることを自分に課している。それを解説したりしないのでアニメは解りづらかったりたりするんですけど、でもそこがいいの。

8月6日 夢の結晶(拍手);
オスカルの姉達はオルタンス以外出てこないので、キャラクターがわかりませんが。オスカルに似たタイプの姉もいただろうと思います。

8月10日 アニばら語り従う発言(拍手);
私はアニメが好きですし、アニオスカルの高潔さやアンドレへの愛も信じているのでこういう考えになりましたが。アニメが嫌いでもそれはそれで解釈のうちですし、ファンの数だけ違うベルばらがあると思ってます。

8月14日 今回の更新について(拍手);
アニばら語り、考察向きの頭じゃないのでw苦心惨憺しましたが、意外に読んでいただいて嬉しいかぎりです。また気が向いたら呟くかもです。

8月16日 今後の更新について(拍手);
ありがとうございます。応援の声がとても励みになります。

8月16日 アニばら語り オスカルが核であること(拍手);
SSのあちこちにアニメテイストが混ざってますよねwどうしても抜けられない。これからも同じだと思います。

8月17日 深い淵(コメント欄);
書いてたらジェローデルが出てきたので自分でもびっくりw対照的な二人ですが、オスカルを愛するという点で根本は同じなんですよね。

8月17日 深い淵(拍手);
ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。

8月17日 アニばら語り アンドレが核であること(拍手);
アニメのオスカルとアンドレは主従という関係性から抜け出たという解釈です。

8月17日 アニばら語り オスカルが核であること(拍手);
仮にオスカルがバスティーユ後も生きていたら、オスカルに賛同する人も増えたでしょうが。そうなるとますます過酷な人生になりそうで、ちょっと辛い。劇場版はどうなるんでしょう。

8月19日 ありがとうございました&お返事(拍手);
お久しぶりです。同人誌まだ在庫ありますよ。今回、絶対買い逃しゼロ!を目指したので、どっさり作りましたw長編も鋭意作成中・・進んでないけど。

8月24日 深い淵(拍手);
ありがとうございます。ジェローデルって予想外の時にひょっこり出ちゃうんですよね。妙な魅力があります。

 

定型コメントはお返事していませんが、アニばら語りでいろいろコメントいただけて本当嬉しかったです。来年は劇場版もあるし、今後また新規ファンも入ってこられたら嬉しいですね。ご訪問、拍手もありがとうございました!

今後の更新について

アニばら語り、あと数回で終わります。その後、お返事とかアンドレ誕に向けてちょっと更新します。

アニばらとSSにかまけて、本の作業が進んで無いので(苦 来月は更新頻度落ちるかもですが。またお立ち寄りください。

アニばら語り オスカルが核であること

 

3)それでもオスカルが核であってもよかった

オスカルの核はアンドレ。しかし私はオスカル自身が核であっても良かったんじゃないかと思っています。

アンドレは貴族の元にいながら民衆側(被支配)でしたが、真の越境者はオスカルです。男女のどちらにも属しながら属さず、つねに境界にいます。支配階級に生まれながら、民衆側につきます。
このような思想運動において、外部の視点は内部崩壊を防ぐためにも必須です。自説のみに拘泥した運動はほぼ瓦解しますから、精神的核においても、越境者で双方の視点を持つオスカルを置くべきだったんじゃないかと思います。
監督はそのように考えなかったのか、1クール削られて単純に尺が足らなかったのか(ジャイアンツ戦滅せよw)わかりませんが。

いずれにせよ、フランス革命(普遍性)と全共闘(時代性)を融合した作品であり、歴史群像ドラマであったことは間違いありません。

 

以上、大変長くなりましたが、私のアニばら考察でした。お読みいただきありがとうございました。

 

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アニばら語り アンドレが核であること

 

2)アンドレが核であること

アラン達にとって、核はオスカル。そしてオスカルにとってはアンドレが核。アンドレが見ている新しい世界を示してほしい、それに「従う」なんです。男女の支配非支配ではなく、道を示すもの=アンドレ。という構図です。そしてなぜオスカルにとってアンドレが核だったのか。

前述したように、オスカルは広い視野を持っている人でした。ロザリーと再会した時、困窮する民衆とその強さ(アニメではロザリーはジャルジェ家に戻りません)を知りました。その後アンドレの左目が失われ、オスカルは彼の目が見ている世界を意識したでしょう。
そして失明させたベルナールをアンドレが許すように言った時。オスカルはアンドレと自分の見ている世界が違うと気づきました。衛兵隊に移ったのは私を捨て義に生きるためでしたが、そこで命を担保に軍に入った兵士の現状も知ります。

身分制度の歪み、王政のゆらぎ、民衆の怒りとエネルギーを感じた。その時オスカルはアンドレならどう見ているだろうと考えた。彼の失った左目。不自由でないはずはありません。それでも傷つけたものを許せと、ベルナールは盗賊じゃない、民衆の代弁者だと。オスカルは自分とアンドレ、複眼でみることで時代の歪み、方向性を知っていった。

12日の夜、アンドレは全て受け入れたうえで、前を向いていた。彼らの愛が阻まれない、人が身分で差別されない、そういう時代が来ることを望んでいた。その時オスカルは、アンドレがずっと自分の深いところで核であったことに気づいたんです。
だから、お前が見ている道に「従う」なんです。

 

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アニばら語り アニメの時代背景 

1)アニメの時代背景

前述したように、原作とアニメの背景には六十〜七十年代初頭までの全共闘があります。私はアニばらは全共闘への鎮魂だと考えています。革命を求め、崩れて消えたあの時代への。

監督があの運動に対してどのようなスタンスだったかは分かりません。しかし七十年代が終わろうとする時、フランス革命を題材にしたアニメを作るにあたって、全共闘の空気はまだ身近だったでしょう。

後半アンドレ絡みで出てくるエピソード。アンドレが自身の目を傷つけたベルナールを許したこと、ベルナールがアンドレに民衆側につく人間だと言ったこと、衛兵隊が民衆側についた時ベルナールが擁護したこと。他にはベルナールとロベスピエールとの対立、等々。
その世代にとって、このようなエピソードはフランス革命というより全共闘運動のそれです。全共闘運動には様々なセクトがあり、その支柱となる言説なり人物なりが精神的核でした。

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アニばら語り オスカルの7月14日

全て終わった、遅すぎた。打ちのめされたオスカルは民衆の声で目覚めます。朦朧として目覚めた先にアンドレが立っていた。
オスカルにはまだ公と義が残っていて、そして何より大切な私=愛する心、消えていませんでした。アンドレの幻を見るほど。

私はまだ生きている、戦える。生きる為に戦え。彼が望んだ、死の間際まで見ていた新しい世界を手にする為に。私が彼を想い信じている限り、彼はきっとそばにいる、今までずっとそうであったように。公も義も愛する心も全て私だ。

オスカルの物語はここで終わります。

 

アニメ後半について、特に37話以降について全然語り足りませんが、語り尽くせないんですよね。そもそも語れるなら二次小説書いてない。語りたいことはSS等で書いていますので、良かったら読んでみてください。諸々含めて数百本あるけど笑

 

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アニばら語り オスカルの愛する心

オスカルの私(わたくし)とは、深いところで人を愛する心でした。

私的に原作とアニメの最大の違い。原作では「遅すぎなくてよかった」アニメでは「気づくのが遅すぎた」この違いは?

アニメオスカルは常に公・義を表にしています。ロザリーや王太子に対してなど柔らかく暖かな心を出す時もありますが、自身の愛する心は深く秘めます。フェルゼンに対しては王家を守る義に反するから。アンドレには傷つけたくない守りたいという気持ちから、秘めてしまう。
しかしアンドレを愛し幸福になることを自分に許した時、ようやく言葉にすることができました。それほどオスカルにとって、愛する気持ちは深く熱いものだったんです。しかしそのアンドレを失った。

「ずっと愛していたのに気づくのが遅すぎた」
オスカルの心の一番深いところに、アンドレと築いた信頼と長い年月がありました。失ってからその年月を振り返った時、いつも彼が心の底にあり、その瞬間全て愛していたと気づいたんです。
あの時も、あの時も、愛していたのに。いまその人はいない。どうして、もっと早く気づかなかったのか!泣き叫んでもその人はかえらない。だから「遅すぎた」もっと時間があると思っていた、幸福にながらえる日々があると思っていた、でも全て遅い。だから
「裏切るよりも、愛に気付かぬほうが罪深い」

「もはや全ては終わったのだろうか」
オスカルの苦しみはそれほど深い。

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アニばら語り オスカルの誠実さ

 

軍人として揺らがない信義を持ち、また兵達の信頼を得るために誠実であること。オスカルはそういう教育を受け、公では感情をあらわにしませんし、生来の性格もありとても誠実でした。
激情を向けるのはアンドレだけです。アンドレの左目が失明した時、近衛を辞めることで争った時。アンドレに関してアンドレに対してだけ感情を露わにします。しかし愛されていることを知ってからは変わります。
アンドレを遠ざけたこと、アンドレを愛していると気づいても告げられなかったこと、これは全てオスカルの誠実さです。

愛を返せないから遠ざける、目を奪った私が愛を告げられない、戦うことを捨てられないのに彼を連れていけない。誰よりもアンドレが大切だったから、オスカルはこれ以上アンドレを傷つけたくなかったんです。目を奪い、苦しめた上、命まで危うくさせることは。
義を切り離せず戦いに臨む私はひとりで行く。アンドレは平穏に生きてほしい。しかしアンドレはこれまでもこれからも共に生きる、と言います。それでもオスカルはかつて他の男性を愛しアンドレを傷つけたことで怯む。傷つけ目を奪って命まで危うくする。彼の答えは

全て愛している。

 

オスカルはそこでようやく、公も義も私も抱えて生きることを、アンドレを愛して幸福になることを、自分に許せたんです。

 

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アニばら語り オスカルの公と私

 

忘れられがちですが、オスカルは軍人(公)です。軍という強力な暴力装置を律するため、国を守るという(義)があります。オスカルにとって、まずは公と義があり、次が私(わたくし)

義とは国=王家を守ること、オスカルはそう教わり信じてきました。しかしやがて国=王ではないと気づく。国とはそこに生き根ざし種蒔く人達であると。オスカルは目を開けて生まれた人ですから、視野は広く考えは深い。特権階級で生まれ育ちながらも、次第にどこかおかしいと気づき始めたでしょう。
大きな転機はアンドレの片目が失われた時。オスカルは責任を感じて、アンドレの眼を、半分失われたアンドレの視界を考えた。アンドレの眼で見た世界を。それは彼女自身が見ていたのとは違う世界。持てる者と持たざる者の視点の違いです。
そうやってアンドレの眼、アランや衛兵隊士の眼で世界を見る。王や貴族が全てではなく、国とはそこに生きるすべての命あるものだと気づいた。気づいてオスカルは公と義を捨てられなくなります。それに対して私(わたくし)が相反もします。

ある時期まで公・義と私は反しませんでしたが、フェルゼンを愛したことで揺らぎます。国を守る義に反する私。オスカルは苦しんだ末、私を捨てます。(アンドレは私を捨てて生きるのはオスカルではないと止めますが)そしてその後、もう一度相反することになります。アンドレです。

 

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