タグ: ベルサイユのばら二次創作
予告
前回のお知らせから数週間。本作りに悪戦苦闘してました。
Twitterでアンケ取って新書版サイズに決めてからも。表紙のサイズを間違え、解像度を間違え、文字数行数調整するごとに全ページ構成をやり直し、句読点の変換間違いを直し、行間を詰めたり開けたり、あれだのこれだのあーだのこーだの。魂抜けた・・_:(´ཀ`」 ∠):
皆さん、こんな苦労して本出してるんですね、すごいわ。まあ私がポンコツなだけですが。
セレクト確定にあたり、リクエスト募集は終了します。リクエストくださった皆様、ありがとうございました。
以前から好き作品アンケートを取ってみたかったので、今回良い機会でした。リクエストいただけて嬉しかったです。ゼロだったらちょっと泣いたかもw 全部入れたかったんですが、あれこれ欲張りすぎてページ数が爆発してしまい・・二冊合計550頁以上。リク全部は入りませんでした、申し訳ありません。
ともあれ、なんとかざっくり形にできました。二冊分冊。単品売りとセット売りおまけ付き。サンプルが仕上がったら印刷に回して、納期確定すればBOOTHに出します。多分二月中旬あたり。今しばらくお待ちください。


怪物ー4
怪物ー5
アゲハ蝶
信頼
露の世
証明-彼
あの夏の夜
歩み去る人々
巨いなる人ー番外
愛の名においてー1
錠 あるいは閂 ー後編
キスの日 夜
祈りの言葉
星の合図
月の道
満月が夜の海を照らすと、此処ではない世界へ通じる道ができる。
「御伽話だ、昔の」
「どこで聞いたんだ?」
「さあ、どこだったのかな。まだこの館に来る前。故郷の・・村の」
「母上から?」
「そうかもしれない。母も俺も、海など見たことはなかったのに。寝物語に語る声を聴きながら考えていた。夜の海に輝く道・・・どこへ行くのだろうと」
「・・っアンドレ!」
「どうした?」
「いや・・今、一瞬」
「どうしてそんな悲しい顔をする。俺はここにいるだろう」
「アンドレ、お前はどこへも行ったりしないな」
「・・・そばにいるよ」
「本当に?」
「何処にも行ったりしない」
「約束して」
その後、お前は答えなかった。私を抱き寄せ、静かに髪を撫でていた。ひとつ残った瞳が、遠くを見つめていた。
どうして私が腕の中にいるのに、どうしてお前は黙って遠くを見て、このかけがえのない心臓の音がこれほど強いのに、どうして
どうして?
私を遺して逝ってしまうことを知っていたんだろう。
見たこともない景色、凪いだ暗い海面に揺れる月の光。お前はその道の先へと逝ってしまう。
私もいきたい、私も其処へ行きたい、連れていって。遺されたくはない、置いていかれるのは嫌。
だから行く、もうすぐだ。今空は青い、月の道は見えない。でも私は知っている、道の先にお前がいるから怖くはないよ。光が翳っていく、闇が訪れる、その向こうに望月が見える、お前の、微笑んだ・・その横顔。もうすぐだ・・・もうすぐ。